筍の季節に

亡き母の実家の屋号は「竹の腰」、家の東側に和田川が流れ、その川に沿って竹藪が続いています。昭和30年代の記録に大雨で和田川が増水して川沿いの田んぼや家が一面洪水の被害に遭ったとあります。洪水被害から農地や家屋敷を守るための竹藪でした。子どもの頃には刈り取った稲を干す「はざ」用の竹を切って運び出したものですが、今は竹を使うことがなく藪になっています。その竹藪を従兄弟が少しずつ整備して、筍が掘りやすい竹林にしています。お裾分けしていただいた筍は、えぐ味も少なく、ぬか茹でしなくても筍ご飯や味噌汁に入れて柔らかく食べられます。