田中邦衛さんに捧ぐ

「火は小さくても、いつも温かい、北の国から … 邦衛」これは三反田の森に少しだけゆかりのある邦衛さんから贈られてきた色紙に書いてあった言葉。「北の国から」のシリーズは、邦衛さんが演じる父親五郎と、純と蛍の兄妹の三人が、北の国富良野で健気に生活し成長する姿を描いた素晴らしい作品。毎回、涙なくては観られないドラマでした。邦衛さんの五郎は、不器用だけど真っ直ぐで、言葉は少なくてもいつも純と蛍のことを温かく見守っているような父親。演技というレベルを超えて実在の人物のように感じさせてしまう不思議な魅力がありました。「男はつらいよ」の寅さんと同じように、いつまでも五郎さんは邦衛さんとダブって心の中に残っていくことでしょう。ありがとうございました。