東京五輪閉幕

新型コロナウィルスの影響で、史上初めての一年延期、さらに中止の声が広がる中での無観客開催。中日新聞「視座」に法政大学前総長の田中優子氏は「それどころではない人々」という見出しで、東京五輪の側面を指摘していましたが当に然り。そんな中で、日本は史上最多の27個の金メダル。銀14個、銅17個を合わせて58個のメダル。私が強く感じたのは、世界中がパンデミック状態の中で五輪を開催できた日本の組織力、そして各選手が自分のスポーツに打ち込むことができる環境が日本には整っているという事。紛争に追われスポーツどころではない国、自由にスポーツを選び専念することもできない人々、そんな現状が世界中には多くあります。橋本聖子会長が「スポーツで世界を平和にしたい」と語っていましたが、五輪の17日間には、アメリカや中国やロシアなども互いをけん制することなく見守っていました。スポーツには世界を平和にする力を秘めているのかもしれません。閉会式の様子にも、世界中の人達の多様性を認めようとする姿が感じられました。最後のマラソンの表彰も男子だげてなく女子も一緒に行われました。セレモニーの踊りやダンス等にもそれが感じられました。東京五輪をきっかけに、世界中に平和の種が広がることを願う。