青山貴秀回顧展を訪ねて

今年4月49歳の若さで亡くなった矢筈釜の青山貴秀さんの遺作展が多治見美濃焼陶芸協会ギャラリーで開催され、知人に誘われ出かけました。地元に居ながら作品を直接見るのは初めてでした。代表作が60点ほど飾られ、思い出のアルバムのスライドショーも映し出され、静かに故人を偲ぶことができました。日展等に出品された作品は、陶芸心のない私にも迫ってくる気品と魅力が感じられるものばかりでした。自然な土色を基調にした作品が多く、貴秀さんの世界が表現されているようで、一つ一つにどんな願いを込めて造り上げたのか様々な想像を楽しむことができました。まだまだ沢山の作品を生み出して陶芸界を牽引していく人材だったことを、遺された作品を実際に見て理解することができました。