中山道を歩く

暖かな陽気に誘われ、中山道の大湫宿付近を歩きました。大湫宿入り口にある高札場跡の近くの駐車場に車を停め、先ず琵琶峠方面へ2㎞ほど歩く。途中、母衣岩と烏帽子岩と名付けられた二つの大きな岩と大湫病院を通り過ぎ、琵琶峠へ登る石畳の入り口に。中山道は江戸時代の現状を残している道が少ない中、丘陵の尾根を通るこの辺りは開発も少なく原形をとどめている。1㎞ほど登ると峠に到着、近くに東屋が設置され、そこで昼食をとる。周辺の木々が伐採され、正面には屏風山や豊田方面が眺望できる。峠には馬頭観音と皇女和宮が江戸へ向かう途中詠んだ和歌が歌碑に残されている。峠から折り返し、大湫宿の町並みを歩く。神明神社では、昨年7月の豪雨で倒れた樹齢1300年の大杉が、まだそのままに横倒しになっていた。想像していた以上の大木が、二つに分けられ並んでいる。神社の周辺は人家が密集していて、その家々の隙間に倒れたらしい姿に、正に「神がかりの倒れ方」と言われたご神木。地域の人達の復興に向けた取り組みを応援したい。